ドラえもん化社会

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第一話 全てが懐かしい朝

朝のニュース番組を見ていた田中は、違和感に気付いた。放映枠に並ぶタイトルが、どれも見たことあるような、でも違うような感じなのだ。

昨日まで放送されていた新作アニメが、全く別の作品になっている。製作委員会の名前は変わっていないのに、映像は確実に別物だ。ネットを開くと、同じ疑問を抱いた視聴者たちが大混乱している。

「これって…懐かしい?」

画面に映る絵柄や世界観。確かに古い時代を思わせるそれらは、しかしどこか新しい製作技術で描かれている。CGの質感、色彩設計、すべてが現代的なのに、根本的な何かが過去を指している。

放送局に問い合わせた視聴者たちの報告は一致していた。世界中のアニメスタジオが、昨夜突然、同じ方向へと方針転換したというのだ。新作企画は全てキャンセル。代わりに放送されるのは、かつての名作たちの新しい解釈。

田中は記者仲間に連絡を取った。映像業界全体が揺れているらしい。だが誰も、なぜこんなことが起きたのか説明できない。

テレビから、懐かしい主題歌が流れてきた。知っているはずの曲なのに、アレンジが違う。田中はノートに走り書きした。

「調査開始。この現象の正体は何なのか。」

続きはまもなく

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